Room202

写真は2022年、同居人とたまに聴いていたレコード。

私の共同生活歴は長い。

大学入学と同時に学生寮に入寮した。そこでは2年過ごした。現在交流のある友人のほとんどが寮で出会った人たちなので、入寮していなかったら今の交友関係はつくられていなかったと思う。この寮は入学前に想像していた学生寮の概念を綺麗さっぱり壊してくれた。大学入学前はドライな関係性を好んでいたけど、繋がりを大切にする関係性も悪くないと思えるようになった。

その後、寮で出会った気の合う友人たちと一軒家を借りてシェアハウスをした。2年弱暮らしていたけれど、楽しい思い出ばかりではない。友人たちとの共同生活に不満があったわけではなくて、精神的に不安定な日々が多かった。スターバックスのフラペチーノを階段で撒き散らしてしまい泣いたこともあったし、何日も風呂に入れない日々が続いていたときもあった。でも、友人と彼らと一緒に入居してくれた恋人との生活はかけがえのないものだった。幸せに溢れていたときも確かにあった。

シェアハウスでの生活は様々なトラブルがあり終わりを迎えた。

でも、共同生活はそこで終わらなかった。シェアハウス生活中になんとなくこの人となら2人でも暮らしていけるなと思った友人とルームシェアをすることにしたから。この友人と暮らし始めてからお互いを友だち、親友、と呼ぶことがしっくりこなくなって同居人と呼び始めた。なんだかそっちのほうが家族感があったから。実際に家族だった気がする。

入居して2年くらい経った頃、変化が訪れた。2人だけだった生活に同居人の恋人が加わったからだ。同居人が交際を始めてから2人は度々家で過ごすようになり泊まることが日常になっていて、いない日のほうが少ない程だった。それがしばらく続いた頃、いっそのこと3人で暮らしてもよいかと聞かれ了承した。そうして、不思議な共同生活が始まった。

シェアハウスからの同居人には「よく3人で暮らすことを許してくれたね」と言われたことがあるけれど、私にとっては些細な変化としか思っていなかった。私は普段は自室に籠もっていたし、リビングには暇なときにダラダラと他愛もない話をしに行く程度だった。

期待はゼロだったけれど3人での生活は思っていたより楽しかった。老夫婦のように代わり映えしない生活(私はこれが大好きだったけれど)に新しい風が吹いた。今までは興味のなかったお笑いやバラエティ番組にふれる機会もあったし、年越しにそばを食べたりもした。

契約更新のタイミングで3人での共同生活を解体することにした。同居人の6畳の部屋に2人分の荷物があふれ、2人は殆どリビングで過ごしていて窮屈だったのだと思う。それでも共同生活は楽しかった!

という感じで約7年の共同生活に幕を下ろしました。

今まで一緒に住んでくださったみんな、ありがとうございました。

みんなと過ごした日々は私の大切な一部です。