行ったら楽しい

写真は2015年、自室。小さいサンルームがあって、そこでぼーっとするのが心地よかった。

友人と会う当日になると行きたくないという気持ちが沸き上がってくる。会いたくないわけでも楽しみにしていないわけでもない。なんとなく出向くのが億劫になって身体が動かなくなる。でも、そんな気持ちも会ってしまえば消え去って楽しいから不思議だ。

例外もなくこの間友人と会う日になって行きたくないと思ってしまった。遠方まで夜行バスで7時間かけて向かうことが決まっているのも追い打ちをかけていた。

朝早く支度して出発してしまえばもう向かうしかなくなるだろうと思い急ぎ足で家を出た。まずは新宿まで向かいそこからバスに乗る。バスに乗り込んでもう逃げ場がなかった。途中でサービスエリアでの休憩を2度挟んでから目的地に着いた。友人たちと合流してからは出かける前の億劫さが嘘かのように消え去った。やっぱり私はこの人たちと会いたかったのだ。

食事の後友人宅に向かう道中で酒と菓子を買い、深夜の談笑に備えた。相変わらず芯のしっかりしている友人たちと話していると刺激を受ける。酒を飲み、輪郭がぼやけた会話をしていても彼らの知性を感じる。真面目な話もくだらない話も別け隔てなく話せる友人達はかけがえのない存在だ。

深夜3時頃まで話し込み、寝ている時間が惜しいと感じられる程だったが就寝した。

結局2日間共に過ごした時間は行く前の憂鬱さが馬鹿馬鹿しく思えるほどとても楽しかった。

行ったら楽しいのに行く前は億劫に感じてしまう現象に負けずこれからも積極的に友人達と会おうと思う。